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教育・トレーニング

Salesforce未経験から始めるオンライントレーニング「Trailhead(トレイルヘッド)」入門(必須単元まとめ)

こんにちは。皆さんはSalesforceが無料で提供しているオンライントレーニング「Trailhead(トレイルヘッド)」についてご存じでしょうか。

Trailheadのトレーニングコンテンツは非常に高品質なものが提供されていて、Salesforceのアーキテクチャ、各機能の設定方法、プログラミング開発、業務での利用方法や推進方法など幅広い内容を学習することができるため非常にお勧めです。

Trailheadを学習することでプロジェクトで求められるスキルを十分に身に着けることができます。

Trailheadの各単元の最後には、学習した内容に関するクイズや、実際のSalesforce上で機能をセットアップしたり、コーディングしてプログラム開発をするようなテストが用意されています。これらの課題をクリアするとポイントやバッチを獲得することができます。

ポイントやバッジが一定の条件を上回るとTrailBlazerランクが上がります。現時点で最高のランクはRangerとなっています。

ポイントは学習の難易度により変わります。またモジュールの最後にはテストが用意されており、テストが完了するとバッジを獲得する仕組みとなっています。

出典:セールスフォース・ドットコム社「Trailblazerランクとは?」より

サポーター
Salesforceに関するスキルや経験としてアピールすることができるのでぜひチャレンジしてみてください

トレイルヘッドを初めて知ったとか聞いたことないという方は、まずどういうものか、どうやって始めればよいのか、以下の記事でご確認ください。

参考TrailheadでSalesforceのスキルアップを目指そう!!

皆さんは、Trailhead(トレイルヘッド)をご存じでしょうか。 Trailheadはセールスフォース・ドットコム社が提供する無料のオンライン学習サービスです コロナ禍以前からあるサービスで、年々サ ...

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セールスフォース未経験者や初心者向けの学習マップ

Salesforce未経験でこれから始める方や初心者の方には、コンテンツが多すぎてどれからやればいいかわからないと思います。

経験者であっても、Salesforceのバージョンアップに伴う新機能や過去の機能の変更点など最新の内容に追いつくのは非常に難しいです。

トレーニングコンテンツの追加・更新の頻度は半端ないということです。膨大な量がありすぎるとあきらめの気持ちがでてしまうかもしれませんが、安心してください。Salesforceを始めるための基礎を理解すれば、あとは必要に応じて少しずつ学習を進めていけば大丈夫です。

それでは、初心者の方や未経験が学んでいくべきコンテンツをご紹介していきたいと思います。

step
1
SFDCの基本知識(必須)

まずは、Salesforceとはなにか。どんなアーキテクチャでできているサービスなのかを学習しましょう。またシステム管理者としてセットアップするために必要なシステム設定の操作やパッケージのインストール方法などを学習します。

対象:開発者(デベロッパー)、システム管理者(アドミン)、コンサル、アーキテクト

No. 種別 タイトル ポイント 想定時間 課題
1 モジュール Salesforce Platform の基礎 900 50分
1-1 単元 Salesforce Platform の使用開始 500 10分 設定・開発
1-2 単元 プラットフォームの使用事例の確認 100 10分 クイズ
1-3 単元 Salesforce アーキテクチャについて 100 10分 クイズ
1-4 単元 [設定] の操作 100 10分 クイズ
1-5 単元 AppExchange による強化 100 10分 クイズ

step
2
データモデリング(必須)

データモデリングというと難しそうなイメージがありますが、Salesforceのオブジェクト(データベースのテーブル)の仕組みや使い方を学習します。セールスフォースのプロジェクトで一番多く利用する機能となります。テーブルや項目を作成したり修正するための方法となるため、必修ですね。

対象:開発者(デベロッパー)、システム管理者(アドミン)、コンサル、アーキテクト

No. 種別 タイトル ポイント 想定時間 課題
2 モジュール データモデリング 1500 45分 -
2-1 単元 カスタムオブジェクトと標準オブジェクトについて 500 15分 設定・開発
2-2 単元 オブジェクトリレーションを作成する 500 15分 設定・開発
2-3 単元 スキーマビルダーを使う 500 15分 設定・開発

step
3
データ管理(必須)

データの管理モジュールでは、Salesforceへのデータインポートやエクスポートの方法を学習します。こちらも必ずと言っていいほど利用する機能となるため、学習しておきましょう。

対象:開発者(デベロッパー)、システム管理者(アドミン)、コンサル、アーキテクト

No. 種別 タイトル ポイント 想定時間 課題
3 モジュール データ管理 600 45分 -
3-1 単元 データのインポート 500 30分 設定・開発
3-2 単元 データのエクスポート 100 10分 クイズ

step
4
Lightning Experience のカスタマイズ(必須)

続いては、Lightning Experience(最新のUIや機能)のカスタマイズ方法についての学習となります。まずは、初期セットアップで必要となる組織の設定や、簡単なアプリケーションの作成やカスタマイズ方法を実際に設定しながら学んでいきます。

Salesforceの標準機能を使ったノーコード開発の領域(コーディング不要なシステム開発)で必須の作業となるため必ずマスターしておきましょう。

対象:開発者(デベロッパー)、システム管理者(アドミン)、コンサル、アーキテクト

No. 種別 タイトル ポイント 想定時間 課題
4 モジュール Lightning Experience のカスタマイズ 2300 170分 -
4-1 単元 組織の設定 500 30分 設定・開発
4-2 単元 Lightning アプリケーションの作成およびカスタマイズ 100 20分 クイズ
4-3 単元 リストビューの作成およびカスタマイズ 500 20分 設定・開発
4-4 単元 コンパクトレイアウトを使用したレコードの強調表示のカスタマイズ 500 20分 設定・開発
4-5 単元 ページレイアウトを使用したレコードの詳細のカスタマイズ 100 30分 クイズ
4-6 単元 カスタムボタンとカスタムリンクの作成 500 20分 設定・開発
4-7 単元 クイックアクションによるユーザ操作の強化 100 30分 クイズ

step
5
組織・地域設定(任意)

こちらは、優先度低くて大丈夫です。組織・地域設定に関しては、ユーザアカウント毎に地域・言語設定ができるということと設定方法だけ理解していればよいと思います。通貨の設定に関しては、プロジェクトによっては利用しないことも多いので、必要がでてきたら学習すればよいでしょう。

対象:開発者(デベロッパー)、システム管理者(アドミン)、コンサル、アーキテクト

No. 種別 タイトル ポイント 想定時間 課題
5 モジュール 会社全体の組織設定 600 25分 -
5-1 単元 地域設定の概要 500 15分 設定・開発
5-2 単元 マルチ通貨設定の概要 100 10分 クイズ

step
6
ユーザ管理(任意)

Salesforceのユーザ管理についての学習となりますが、こちらは実際に操作・設定して覚えるのが良いと思います。以下のモジュールでは、ユーザ管理の説明とクイズ形式のテストのみとなっています。難しい内容ではないので、ざっと読んで概念だけ理解しておきましょう。

対象:開発者(デベロッパー)、システム管理者(アドミン)、コンサル、アーキテクト

No. 種別 タイトル ポイント 想定時間 課題
6 モジュール ユーザ管理 200 50分 -
6-1 単元 新規ユーザの追加 100 20分 クイズ
6-2 単元 ユーザがアクセスできる情報の管理 100 30分 クイズ

step
7
データセキュリティ(必須)

このモジュールについては、Salesforceを使うときに最重要となる概念・機能となります。そのため、かならず全ての単元を熟読して、内容を理解してください。課題の多くは、実際にSalesforceの組織に設定するものとなっているため、こちらも必ず実施してください。

最初は、これらの考え方を理解するのが難しいところもあると思いますが、なんども繰り返して学習してください。Salesforceの導入プロジェクトでは、これらの概念をお客様に説明する必要がでてくることも多いです。

対象:開発者(デベロッパー)、システム管理者(アドミン)、コンサル、アーキテクト

No. 種別 タイトル ポイント 想定時間 課題
7 モジュール データセキュリティ 3100 170分 -
7-1 単元 データセキュリティの概要 100 10分 クイズ
7-2 単元 組織へのアクセスの制御 500 15分 設定・開発
7-3 単元 オブジェクトへのアクセスの制御 500 25分 設定・開発
7-4 単元 項目へのアクセスの制御 500 15分 設定・開発
7-5 単元 レコードへのアクセスの制御 500 15分 設定・開発
7-6 単元 ロール階層の作成 500 15分 設定・開発
7-7 単元 共有ルールの定義 500 15分 設定・開発

本サイトでも、上記の概念を説明するための補足資料を用意しているので合わせてご活用ください。

参考ユーザ向け説明用資料(セキュリティとデータアクセス基礎)スライド

本記事では、Creative Content Lab Tokyo(クリエイティブコンテンツラボトウキョウ)が作成したユーザ説明用の資料(Salesforceセキュリティとデータアクセス基礎)のスライド ...

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step
8
権限セットグループ(任意)

権限セットの機能については、初期のころからあるものではなく、追加された権限管理の仕組みとなります。どちらかというと応用的な扱いになるので、まずはステップ7の基本的なプロファイルなどの権限を理解してから、学習してください。

対象:開発者(デベロッパー)、システム管理者(アドミン)、コンサル、アーキテクト

No. 種別 タイトル ポイント 想定時間 課題
8 モジュール 権限セットグループ 1100 40分 -
8-1 単元 権限セットグループ入門 100 10分 クイズ
8-2 単元 権限セットグループを作成する 500 15分 設定・開発
8-3 単元 権限セットグループの権限をミュートする 500 15分 設定・開発

step
9
Lightning アプリケーションビルダー(必須)

こちらは、Lightning Experienceを使ったアプリケーションを作成・カスタマイズする方法を学ぶモジュールとなっています。アプリケーションは、画面、タブ、レポートなどの機能をまとめたものとなります。こちらもSalesforceのプロジェクトでは必ず利用する機能となりますので、操作方法をマスターしておきましょう。

要件定義のプロトタイプ作成の段階でも利用し、お客様に説明しながら画面操作してアプリケーションをカスタマイズすることもあります。

対象:開発者(デベロッパー)、システム管理者(アドミン)、コンサル、アーキテクト

No. 種別 タイトル ポイント 想定時間 課題
9 モジュール Lightning アプリケーションビルダー 2100 45分 -
9-1 単元 Lightning アプリケーションビルダー入門 100 15分 クイズ
9-2 単元 Lightning Experience のカスタムホームページを作成する 500 20分 設定・開発
9-3 単元 Lightning Experience および Salesforce モバイルアプリケーションにカスタマイズされたレコードページを作成する 500 20分 設定・開発
9-4 単元 アプリケーションホーム Lightning ページを作成する 500 20分 設定・開発
9-5 単元 Lightning カスタムコンポーネントを使用する 500 20分 設定・開発

step
10
数式と入力規則(必須)

Salesforceの標準で提供されている基本機能ですが、プロジェクトでほぼ必ず使う機能となりますので、マスターしておきましょう。

特に数式で用意されている関数や制限(数式として利用可能な文字数など)はヘルプなどと合わせて確認しておくとよいでしょう。

入力規則については、画面上の制御だけではなく、データそのものに対してチェックされます。プログラムやデータインポートなどの際にも設定された入力規則に沿ってチェックが行われます。入力規則とプログラム(特にApexトリガー)の使い分けなども合わせて理解しておいてください。

※標準でできる内容であればApexトリガーで開発する必要はなくなります。

対象:開発者(デベロッパー)、システム管理者(アドミン)、コンサル、アーキテクト

No. 種別 タイトル ポイント 想定時間 課題
10 モジュール 数式と入力規則 1500 45分 -
10-1 単元 数式項目の使用 500 15分 設定・開発
10-2 単元 積み上げ集計項目の実装 500 15分 設定・開発
10-3 単元 入力規則の作成 500 15分 設定・開発

step
11
Lightning Experience のレポートおよびダッシュボード(必須)

こちらは、Salesforceの基本的なBI(レポート、ダッシュボード)を学習するモジュールとなります。

Salesforceに蓄積されたデータを可視化するためのツールとして、レポートの機能(一覧、集計表示、データのエクスポート)とダッシュボードが標準機能として提供されています。まずは、基本的な操作方法とできる機能や制限について理解しておきましょう。

対象:開発者(デベロッパー)、システム管理者(アドミン)、コンサル、アーキテクト

No. 種別 タイトル ポイント 想定時間 課題
11 モジュール Lightning Experience のレポートおよびダッシュボード 1500 45分 -
11-1 単元 Lightning Experience のレポートおよびダッシュボードの概要 100 10分 クイズ
11-2 単元 レポートビルダーを使用したレポートの作成 500 25分 設定・開発
11-3 単元 レポートの形式設定 500 25分 設定・開発
11-4 単元 Lightning ダッシュボードビルダーでのデータの視覚化 500 25分 設定・開発
11-5 単元 AppExchange を使用したレポート戦略の拡張 500 25分 設定・開発

step
12
Salesforce フロー(必須)

Salesforceフローを使うと、Apexプログラムを開発しなくても、画面上の設定だけで、プログラムとほぼ同様の処理を作成することができます。

フローの機能はどんどんバージョンアップしており、非常に使い勝手がよく、便利になっています。少しプログラミングの概念が必要なところもありますが、ノンコーディングでできる幅が広がるため、標準機能の学習を終えて、開発の前に学習しておくのがよいでしょう。

対象:開発者(デベロッパー)、システム管理者(アドミン)、コンサル、アーキテクト

No. 種別 タイトル ポイント 想定時間 課題
12 モジュール Salesforce フロー 1600 100分 -
12-1 単元 適切な自動化ツールを選択する 100 10分 クイズ
12-2 単元 プロセスビルダーを使用してシンプルなビジネスプロセスを自動化する 500 30分 設定・開発
12-3 単元 Flow Builder でユーザをガイドしてビジネスプロセスを進める 500 30分 設定・開発
12-4 単元 承認でレコードが承認される方法をカスタマイズする 500 30分 設定・開発

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した内容が基本的に必須となる知識・スキルを学習できる内容となります。これだけでもかなりボリュームはあると思います。空き時間を見つけて少しずつ学習していくことをお勧めします。本当に継続は力なりです。

次回は、SalesforceのCRMとしての代表的な機能について学習できるトレイルについてご紹介したいと思います。

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