こんにちは。クリエイティブコンテンツラボトウキョウの管理人です。
このページをご覧になっている方は、これからセールスフォースを学習したい初心者の方や、ある程度学習しているが本格的に学びたいという方が多いのではないでしょうか。
コロナ禍でリモートワークが進み、Salesforce(セールスフォース)を筆頭にクラウドサービスが一気に拡大しているので、いまからしっかり学んでスキルアップしていきましょう。
この記事はこんな人にお勧め
- 初心者でセールスフォースに興味はあるけど、どうやって学習を進めればよいかわからない
- Salesforceのプロジェクトにアサインされたけど、経験がなく何から始めたらいいのかわからない
- 認定資格を取りたいけど、トレーニング費用が高額なので困っている
これまでオンプレミスや古い技術に固執して新しい技術を進んで取り入れたり学んでこなかった企業は後れを取り、個人も失業や転職が難しくなってきている現状ではありますが、逆にチャンスと捉えてチャレンジすることで、新しい道が開けると思います。
独学で効率的にSalesforceを学ぶには?
さて、「セールスフォースを独学でマスターしよう」ということで、独学でマスターといっても、何をどうやって学ぶのか、対象者はどんな人なのか気になると思います。
まず何をということですが、基本的にはセールスフォース・ドットコム社が推奨している認定トレーニングコースの内容をベースに学習していけばよいと思います。
Salesforceが提供する機能やアプリケーションの数は膨大な量がありますので、学習目的に合わせて必要な機能に絞って学習していくことが求められます。
幸いなことに認定トレーニングでは学習対象者の目的別に細かくコースが分かれています。
セールスフォース・ドットコム社が提供するSalesforce認定講師によるトレーニングコースは有償で、個人で受験するにはかなり高額となりますが、ご安心ください。
無料で提供されているTrailheadというオンラインのトレーニングコースが用意されています。無償ということですが、学べる内容は幅広く、体系的にSalesforceの全てを学べるといっても過言ではない充実した内容となっています!!
Trailheadでは、Salesforceの機能やサービスを無料で利用できる環境が用意されています。
実際の演習では、この環境を使って、ハンズオン形式でセールスフォースのシステム設定や開発を行いながら学習を進めるスタイルとなっているため、非常に実践的で学習効果が高い内容となっています。
また、演習を終えるたびにバッチやポイントをもらうことができ、ランクアップしていくことできるため、学習意欲も高めることができ、さらに、獲得したスキルやランクは、通常の資格と同様にSalesforceのスキル・経験としてアピールすることができます。
これを機に是非Trailheadを始めてみてください。Trailheadの詳しい内容や始め方はこちらの記事を参照してください。
参考までに、現時点でセールスフォース・ドットコム社が提供するSalesforce認定講師によるトレーニングコースは以下となっています。(2020年12月時点)
Salesforce認定講師によるトレーニングコース | ||||
CRM管理者/コンサルタント | Salesforce管理Ⅰ[前編](ADX201-1) | これからSalesforceを設定・管理する方にとって必須のスキルを習得します。業務イメージのシナリオと演習を通してシステム管理の基礎を学習し、効率よく即戦力を養います。[前編]では、情報共有セキュリティ、カスタマイズ、データ管理等について学習します。 | 3日 | 225,000 円 |
Salesforce管理Ⅰ[後編](ADX201-2) | [後編]では、分析、ビジネスの自動化等について学習し、さらに業務要件の解決をイメージした総合演習を通して知識を定着化します。 | 2日 | 150,000 円 | |
Salesforce管理Ⅱ(ADX211) | 「Salesforce管理Ⅰ」の後続コースです。カスタムオブジェクトやカスタムアプリケーションによるSalesforceの拡張、複雑なレポートとダッシュボードの作成、複雑なビジネスプロセスの自動化など、Salesforceをさらに活用する方法を実務的なシナリオに沿って学習します。 | 4 日 | 340,000 円 | |
Sales Cloud管理アドバンス(ADX251) | 商品、価格表、見積、注文、コラボレーション売上予測、キャンペーンの追跡やROIの確認方法など、Salesforce管理Ⅰでは学習していないSales Cloudの商談管理に関わる様々な機能をハンズオン演習を交えて習得します。 | 1日 | 85,000 円 | |
Service Cloud管理
(ADX261) |
実際の業務イメージに即したシナリオを使用して、Salesforceナレッジ、マイルストンとエンタイトルメントを使用したサービス契約、カスタマーコミュニティの概要、サービス担当者がよりインタラクティブに業務をするためのケースフィードや、Lightningコンソールの設定方法と、CTI連携の基本を習得します。 | 2日 | 170,000 円 | |
Community Cloud管理(ADX271) | 与えられたシナリオに基づいてパートナーコミュニティとカスタマーコミュニティを作成するハンズオン演習を通じ、Salesforceコミュニティの作成・管理・メンテナンスに必要なスキルを習得します。 | 1日 | 85,000 円 | |
開発者/アーキテクト | Salesforce Platformアプリケーションビルダー基礎 [前編](DEX403-1) | Salesforce Lightning Platformの宣言的な「コードではなくクリック」による開発機能を使用してカスタムアプリケーションを作成し、既存のアプリケーションをカスタマイズする方法を学びます。[前編]では、オブジェクト、項目、ユーザインターフェースのカスタマイズ、セキュリティなどに関する知識を習得します。 | 3 日 | 225,000 円 |
Salesforce Platformアプリケーションビルダー基礎 [後編](DEX403-2) | [後編]では、フローを使用したプロセスの自動化、データ管理、レポート・ダッシュボードの作成などに関する知識を習得します。 | 2日 | 150,000 円 | |
Salesforce Platformアプリケーションビルダー基礎差分(DELTAX402) | Salesforce管理Ⅰを修了された方のための、未習得の差分だけを学習できる「SalesforcePlatformアプリケーションビルダー 基礎」です。標準アプリケーションをベースに習得したスキルを、カスタムアプリケーションも構築できるスキルに拡張します。 | 2日 | 150,000 円 | |
Salesforce Platform開発者:ApexとVisualforce[前編](DEX450-1) | Salesforce Platformのプログラミング開発について学習します。[前編]では、開発言語であるApexおよびVisualforceを使用した、Salesforceアプリケーションの構築・拡張・配置方法について演習を交えて解説します。 | 3日 | 255,000 円 | |
Salesforce Platform開発者:ApexとVisualforce[後編](DEX450-2) | [後編]では、[前編]に引き続きApexプログラムについて学習し、さらに Visualforceを使用したSalesforceアプリケーションのユーザインターフェースの構築・拡張について演習を交えて解説します。 | 2日 | 170,000 円 | |
Salesforce Platformインテグレーション [前編](DEX502-1) | Salesforce Platformのシステム連携の設計と実装について学習します。[前編]では、SOAP APIやREST APIなど、さまざまなAPIを使用したインテグレ ーション手法と、シングルサインオンの仕組み・実装方法を学習します。 | 3日 | 255,000 円 | |
Salesforce Platformインテグレーション [後編](DEX502-2) | [後編]では、Salesforce ConnectやSalesforce to Salesforceなど宣言的な連携方法や、Heroku Connectによるデータベース同期、カスタムWebサービスを提供したインバウンド連携、Apex、Visualforceといったプログラミング機能から他のシステムへ連携する方法を学習します。 | 2日 | 170,000 円 | |
Salesforce Platform開発者:Lightning Webコンポーネント(DEX470) | 「Lightning Web コンポーネント」プログラミング・モデルによる Lightning コンポーネントの開発方法を解説します。 | 1日 | 85,000 円 | |
Herokuアプリケーション開発(DEX701) | Herokuが提供するWebアプリ構築、スケーリング、インテグレーションの機能を、ハンズオン演習を交えて学習します。Herokuの機能を使用したアプリの構築、リリース、拡張のスキル、さらには継続的なデリバリーやインテグレーションを実現する方法を習得します。 | 1日 | 75,000 円 | |
Salesforce Platformクイックスタディ-基本機能と開発の勘所(ITR101) | Salesforceの概要と基本機能、開発の勘所を、講義と実習を通して習得します。Salesforceとは何か、実際に操作して体感しながら全体像を理解したい方に最適のコースです。 | 1日 | 60,000 円 | |
エンドユーザ | はじめよう レポート・ダッシュボードでの分析(RPX101) | Salesforceに格納されたデータを分析するレポートとダッシュボードの基本を学習します。標準レポートの活用や、ツールセットでレポートを作成・カスタマイズしダッシュボードに視覚的に表現する方法など、ビジネスを分析するために役立つ機能とスキルを習得します。 | 1日 | 60,000 円 |
出典:セールスフォース・ドットコム社「Salesforce 認定講師によるトレーニング」より
目的別学習方法
学習すべき内容や方法についてお話してきましたが、学習者の役割や目的に合わせて学習すべき内容は異なってきます。
もちろんどんな方も共通で学ぶべき内容はありますので、それについては後半でご説明します。まずは目的別に学ぶべき内容をご紹介します。
システムの運用や管理が目的の場合
セールスフォースのシステム運用や管理が目的の場合、セキュリティ対策やユーザ管理、マスタメンテナンスなどの業務に関するものを中心に学習することをお勧めします。
また、セールスフォースでは、ノンコーディングで開発をせずとも、開発と同じような内容を簡単に実現することができるため、情報システム部門の方でも、画面の作成やレポート・ダッシュボードの作成なども行う場合が多いです。
それでは、システム管理者にお勧めの内容をご紹介します。
- クラウドの基礎知識(セールスフォースのアーキテクチャの理解)
- Salesforceのセキュリティの考え方と設定
- ユーザ管理(ロール、プロファイルなどの権限も)
- オブジェクトのカスタマイズ(オブジェクトとは一般的なRDBでいうテーブルと同義です)
- データの管理(データのインポート、エクスポート)
- レポートとダッシュボード(作成、編集など)
- 自動化と承認プロセス(承認ワークフローの設定方法など)
Salesforce導入のコンサル業務が目的の場合
セールスフォースの導入コンサルタントの方は、セールスフォースのアーキテクチャやCRM基本機能を理解していることが前提で、顧客の要求に対してSalesforceの最も適したソリューションを提案する必要があります。
そのため基礎知識だけではなく、応用や新機能など幅広い知識が求められます。
また、Salesforce以外のシステム開発に関する知識や経験、そして幅広い業種の業務知識などが求められることもあります。
経験はコツコツ積んでいく以外にありませんが、業務知識に関しては、市販の書籍等でも十分にプロジェクトで通用する知識を身に着けられると考えています。これに関しては、また別の機会にご紹介したいと思います。
では、Salesforce導入コンサルタントにお勧めの内容をご紹介します。
※システム管理者向けに紹介した内容は理解しておく必要があるため、それ以外のものをご紹介します。
- セールスフォースのライセンス体系について
- セールスフォースのモバイル対応について
- データモデリング
- 変更セットとリリース
- Sales Cloudの基礎
セールスフォース導入プロジェクトに関わるのであれば、上記のうち、Sales Cloudに関する知識は必須といえます。
セールスクラウドは、CRM(customer relationship management)機能で、一般的な企業では必ず必要となる顧客情報の管理や商談プロセスを管理するための基本機能です。
それぞれ提供される機能の概要や使い方などお客様へ説明できるように理解しておく必要があります。
また、サポート業務に関する顧客への導入に関しては、さらにService Cloudという製品もありますので、こちらの内容も理解しておいたほうがよいでしょうか。
ただし、Sales Cloudはすべての基本になるため、最優先で学習すべき内容となります。
Salesforceの開発が目的の場合
セールスフォースでの開発が目的の場合であっても、システム管理者向けに紹介した基礎知識は理解しておくことをお勧めします。
もちろん画面のコーディングだけ行うなど限られたことしかやらないということもあるかもしれませんが、セールスフォースは、マルチテナント(複数の企業が一つのシステムインスタンスを利用する)のため、ガバナ制限と呼ばれる仕組みなど理解したうえでコーティングをする必要があります。
開発者として理解しておくべき事項は以下となります。 ※基礎は理解している前提でその他を列挙します。
- Salesforceのデータモデル
- Salesforceの権限の考え方 + セキュアコーディング
- Visualforceの基礎(画面開発のマークアップ言語)
- Apex(Salesforceのビジネスロジックやデータベーストリガーを記述する言語)
- LWC(Lightning Web Component)
- ガバナ制限
Salesforceでは、Salesforce ClassicとLightnin Experienceの2種類のUIがあります。
Salesforce Classic(古いUI)の画面やロジックを開発するには、VisualforceやApexといった言語を習得する必要があります。
Lightnin Experience(新しいUI)の開発は主に、LWC(Lightning Web Component)を使った開発が主流になりつつあります。
ただし、ビジネスロジックやトリガーはApexを利用することが多いため、状況に応じて、Visualforce+Apex、もしくはLWC+Apexの組み合わせで対応ということになります。
もちろん全部の組み合わせもあります。LWCは比較的新しくまだ課題があるため、利用を控えている開発者もいます。
LWCについては、Trailheadで詳しく紹介されているため、興味がある方は調べてみてください。
出典:セールスフォース・ドットコム社「Lightning Web コンポーネントの概要」
Salesforceユーザの場合
最後にSalesforceシステムを利用するユーザの場合ですが、業務でセールスシステムを利用する場合には、基本的な操作(画面の操作、レコードの作成、編集など、承認やメール送信など)の理解と、あとはBI(レポートやダッシュボード)の利用方法を中心に学習するとよいでしょう。
本サイトで学べる内容のご紹介
本サイトで学習できる内容をご紹介したいと思います。
まだすべてのコンテンツはそろっていませんが、一通り学習していただくことでセールスフォースの導入プロジェクトで必要となる基礎知識やスキルは習得できる内容となっています。
また、あわせて公式のオンライントレーニング(Trailhead)を平行して活用していくので、トレイルヘッドのランクもアップすることができます。
それでは、さっそくトレーニング講義の内容に入らせていただきます。第一回は、「セールスフォースの基礎知識」となります。
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参考セールスフォースの基礎Ⅰ(1)クラウドの基礎~アーキテクチャ
今回からCreative Content Lab Tokyo(クリエイティブコンテンツラボトウキョウ)が主催しているセールスフォースのトレーニングコースとほぼ同様の講義内容を記事として公開していきます ...
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オンライントレーニングの始め方は以下の記事をご覧ください。
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参考TrailheadでSalesforceのスキルアップを目指そう!!
皆さんは、Trailhead(トレイルヘッド)をご存じでしょうか。 Trailheadはセールスフォース・ドットコム社が提供する無料のオンライン学習サービスです コロナ禍以前からあるサービスで、年々サ ...
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最後に実際に有償で行っているトレーニングメニューをご紹介します。
Salesforceハンズオントレーニングメニューのご紹介(Produced by CCLT)
Salesforce_Hands-On-Trainng_CCLT2020スライドをダウンロードしたい方は、以下からどうぞ。
企業の担当の方で、社員向けにトレーニングを実施してほしいという場合には、担当される方の役割や参加人数や日程に応じて最適な内容をご提案させていただきます。※企業様向けにトレーニングの実績あり。