本日は、Creative Content Lab Tokyo(クリエイティブコンテンツラボトウキョウ)がお勧めする業務知識の助けとなる書籍をご紹介していきたいと思います。
Salesforceの導入プロジェクトで、標準のCRM(Customer Relationship Management)の機能だけを利用されるお客さまであれば、専門的な業務知識はあまり必要ないかもしれません。
しかし、多くのシステム導入プロジェクトでは、まずお客様の業務理解が必要となります。
業務改革など専門知識が必要となる業務コンサルタントでなければ高度な専門書を学習する必要はありません。
最低限として、お客様の業界の一般知識は理解すること。そして、お客様の業務についてお客様と会話ができるレベルを目指しましょう。
経験を積んでいけば、様々な業種のお客様の導入に携わり、多くの知識を蓄積していくことができます。そういう経験豊富なコンサルタントの場合、お客様から他社事例を聞かれたり、コンサルタントとしての意見を聞かれる機会も増えるでしょう。
そうなってきた場合には、より高度な知識を学習するという方向にすすむのもよいでしょう。
まずは、アサインされているプロジェクトのお客様の業種を対象として少しずつ学習することをお勧めします。
業種別の学習
業務知識といっても、日本には様々な業種の仕事が存在します。すべての業種の知識を網羅するのは非常に時間がかかり非効率です。
できれば将来的に自分がどの領域で活躍していきたいのかを明確にして、業種を絞り込んで、専門性を高めるという戦略がよいでしょう。
(主な業種一覧)
- 農林・水産
- 林業
- 漁業
- 製造業
- 電気・ガス
- 運輸・通信業
- 卸売・小売・飲食業
- 金融・保険業
- 不動産業
- サービス業
それぞれの業種の中にさらに、細かい分類が多数存在します。例えば、製造業は以下のようなものがあります。
- 繊維、木材、家具、石油、化学工業、出版(書籍)、ゴム、革、鉄鋼
- プラ製品、窯業、非鉄金属、一般機械、電気機械器具、輸送機器、精密機器
製造する製品によって、サプライチェーン(資材の調達、生産管理、在庫管理、販売方法など)変わってきます。
ただし、各業界の一般的な業務内容を理解しておけばある程度、お客様の会話についていくことはできますので、頑張りましょう。
エンジニアが学ぶシリーズ
まず一般的な知識を学ぶには定番の「エンジニアが学ぶシリーズ」をご紹介します。
なぜこちらがよいのかというと、特に新卒の方などはそもそも上記に挙げた各業種でどのような業務が行われているのか具体的にイメージするのは難しいと思います。
そのため、文字だけではイメージが掴みにくく理解が難しい業務内容もでてきますが、このシリーズでは、わかりやすい図が挿入されていて、図解されているため非常に全体像の理解がしやすくなっています。
また、「エンジニアが学ぶ」というタイトルの通り、システムエンジニア向けの内容となっているため、業務知識だけではなく、業務システムと合わせて解説されているため、学んだ知識をそのままシステム導入時に活かせるというのが最大のメリットです。
最初にお勧めする本は、こちらです。
エンジニアが学ぶ生産管理システムの「知識」と「技術
続いて、物流関連であればこちら
エンジニアが学ぶ物流システムの「知識」と「技術」
金融系のシステム導入に携わる場合はこちら
エンジニアが学ぶ金融システムの「知識」と「技術」
最後に、会計ですが、どんなプロジェクトに携わるにしても絶対に学習しておいて損はないです。将来必ず役に立つ日が来るので、是非学習しておきましょう。
エンジニアが学ぶ会計システムの「知識」と「技術」
会計に関しては、できればより専門的な知識を学習することをお勧めします。
会計に関しては、基本的には簿記の資格を勉強しておけば間違いないでしょう。簿記は3級でもよいですが、できれば2級の工業簿記、商業簿記までは学習することをお勧めします。
簿記の試験に合格するためのお勧め本は、TACが出版しているシリーズがお勧めですが、もし簿記って何?とか初めて学習する方には、かなりとっつきにくい内容となりますので、まずはイメージをつかむところから入ったほうがよいでしょう。
簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 総仕上げ問題集 2021年度版
こちらは、資格対策ではないですが、入門編というか文字だけで理解するのはつらいという方向けです。
本格的にしっかり学習して、試験にも合格したいという方は、ぜひTACのテキストを利用して学習しましょう。
合格テキスト 日商簿記3級 Ver.11.0 (よくわかる簿記シリーズ)
まとめ
今回は、クリエイティブコンテンツラボトウキョウがお勧めする業務知識に関する書籍をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
主にシステムエンジニア向けや経験の浅い人向けの入門書を多くご紹介しましたが、より専門性の高いものを身に着けたいという方には、また別の機会にお勧めのものをご紹介させていただきます。
まずは一般的な内容を理解して、そのあとは実際のプロジェクトの中で業務要件定義を行い、学んだ知識を活用していきましょう。