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テンプレート プロジェクト管理

マスタスケジュールの作成方法の解説とPPTサンプルテンプレートのダウンロード

本記事では、Creative Content Lab Tokyo(クリエイティブコンテンツラボトウキョウ)が提供するマスタスケジュールのサンプルテンプレートに関する説明とテンプレートのダウンロード方法をご紹介いたします。

マスタスケジュールをなんとなく作成している方も多いと思いますが、まずは作成する目的を正しく理解することで、どのような観点に気を付けて、スケジュールを作成するべきかわかってきます。

チロ
プロジェクト管理を正しく行う上で必須の知識とスキルとなるため理解して身に着けておくことをお勧めします。

1.プロジェクトのマスタスケジュールの作成目的について

マスタスケジュールを作成する目的としては以下のようなものがあります。

1.プロジェクトの全体像(作業グループや時間軸)を把握

マスタスケジュールを作成することで、プロジェクトの全体像(どのような作業(大きなまとまりでの作業グループ)があり、
どのタイミングで何をしないといけないのかなど、作業や時間軸)をつかむことができます。

マスタスケジュールは大日程(月や週単位)でのスケジュールを作成するため全体像を把握することはできますが、具体的な作業内容や担当者、詳細日時は把握することはできません。

詳細なスケジュールやタスク、担当については、マスタスケジュールに基づきWBSを作成していく流れとなります。

図:WBS作成例

2.マイルストーンの把握

マイルストーンとは、中間目標地点や節目のポイントという意味合いで使われます。

例えば、プロジェクトスタートが2023年1月で、システムの本番運用開始が24年1月とした場合には、以下のようなマイルストーンを設定します。

プロジェクト終了から逆算して

  • 要件定義終了(3月末)
  • 設計終了(5月末)
  • 開発終了(8月末)
  • テスト終了(10月末)
  • 受入・運用準備(11月末)
  • 移行完了(12月末)

上記のようなマイルストーン以外にも中間報告であったり稼働直前の判定会議なども定義することが多いでしょう。

プロジェクトの主要マイルストーンを置くことで、いつまでに何を達成するべきかが明確となります。(期日の把握)

マイルストーンについては、マスタスケジュールに組み込みをすると同時に、詳細な期日や内容を定義するために以下のような表を別途作成して具体的な期日や達成指標(評価ポイント)などを説明するとよいでしょう。

表:マイルストーン定義

2.各工程の作業関係の明確化

マスタスケジュールを作成することで、各工程のアクティビティ(作業タスク)の関係性を可視化することができます。

これにより、例えば要件定義と設計開発期間が重複していないか、開発とテストが重複していないかなど各工程の作業期間の整合性をチェックすることができるようになります。

また他システムとの連携などがある場合には、他社と設計や開発・テスト・移行などの作業期間や役割を調整する必要があるため、マスタスケジュールを使って大まかな作業時期の調整を行うことができます。

詳細な作業時期の調整については、各作業工程で各社の作業内容や役割を確認して、具体的な作業計画を立てる必要があります。

例えば、結合テストであればテスト計画を立てる際に各社でテスト計画書に基づき、テストの役割、作業内容、作業要員、作業環境、検証方法などを検討し、詳細スケジュールを立てて作業を実施していくことになります。

補足)工程自体の定義については、プロジェクト計画書などで作業内容や成果物など具体的に何をする工程なのかを明示しておくとよいでしょう。

表:各作業工程の定義(例)

3.クリティカルパスの可視化

クリティカルパスとは?

定義した各工程のうち、その工程が遅延するとプロジェクト全体のスケジュールの遅延に繋がる作業ルートをクリティカルパスといいます。クリティカルパスを明確化することで、作業の優先順位を立てることができます。

またクリティカルパスに遅延が生じるリスクが発生した時点で、重点的に要員を補充したり、作業ボリュームの調整を行うなどリスクを最小化していくことができます。

クリティカルパスは、作成したマスタスケジュールに対して、以下のような形で設定するとわかりやすいでしょう。

図:マスタスケジュール(クリティカルパス設定」)

2.テーラリングガイド

基本的にはシステム開発で見積もりした内容(必要な工程、要員、作業期間など)を考慮してマスタスケジュールを検討します。

マスタスケジュール(年単位)

時間軸の長いもの(プロジェクトが超大型で長期にわたるようなもの、複数のシステムと並行して動くようなもの)はこちらの年単(四半期区切り)のものを使って、全体の概要がわかるレベルのものを一つ用意するとよいでしょう。

資料の作成粒度としては、基本的に年(四半期)の軸で定義して、縦軸はシステムや業務機能などを定義します。

期間に合わせて工程(フェーズ)を定義して、各工程の中で実施する作業の概要を記載するとよいでしょう。

上記サンプルでは、要件定義工程で、現状分析、業務要件定義、システム要件定義、システム化範囲の決定、非機能要件の検討などを定義しています。

プロジェクトによって、各工程で何をどこまで実施するか異なる部分もあるため、プロジェクトに合わせて適宜変更してください。

マスタスケジュール(週単位)

プロジェクトの規模が比較的小さいものなどは週単位で工程定義や作業内容を定義するとよいでしょう。

もしくは、サンプルにはありませんが、月単としてもよいでしょう。

マイルストーンの定義については、上記スケジュール内に定義するのと合わせて別途具体的なマイルストーン定義ができるように以下のようなスライドを追加するとよいでしょう。

クリティカルパス設定

プロジェクトで定義した各工程のクリティカルパスを検証して、マスタスケジュールに明示します。

マイルストーン定義

マイルストーンの定義についてもプロジェクトによって何をマイルストーンとするかが異なりますので、プロジェクトに合わせて適宜変更してご利用ください。

3.テンプレートのダウンロード

資料のダウンロードおよびご利用に関しては、本サイトのコンテンツ利用規約に同意される場合のみ利用可能となります。

ダウンロード前に利用規約を必ずお読みください。

一般公開資料(PPT版)

プロジェクト管理_マスタスケジュール_(ワイド版16:9)_20221105_v1.0.pptxのダウンロードはこちら

まとめ

そのほか要件定義に関するドキュメントをお探しの場合は、以下の記事にご利用可能な全てのコンテンツ(ドキュメント)が掲載されているので、合わせてご利用ください。

参考ダウンロード可能なコンテンツ(サンプル・フォーマット)一覧

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