本記事では、Creative Content Lab Tokyo(クリエイティブコンテンツラボトウキョウ)が作成した要求仕様管理一覧のテンプレートをご提供しております。
プロジェクト発足時点でお客様のRFPに記載されている要求仕様を管理するためにまずは一覧化しておきましょう。
また、要件定義の中で発生する要求仕様の追加・変更・取消を管理するために当初作成した要求仕様管理一覧を用いて、追加・変更・取消を管理し、常にお客様と認識合わせできるようにしておきましょう。
要求仕様管理一覧の作成にあたっては、本テンプレートをご活用ください。
プロジェクト準備・計画に関しては、こちらのコンテンツをご確認ください。
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参考プロジェクト計画書の作成(1)
今回の記事は、プロジェクトの計画策定がテーマとなります。 営業の提案が採用されると、その後正式に契約となりますが、契約締結後(もしくはもう少し事前に)プロジェクト開始のための準備を始める必要があります ...
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1.テーラリングガイド
1.記載内容に関する説明
要求仕様管理一覧に関しては、テンプレートに記載されている項目について、それぞれお客さまからヒアリングした要求事項を取り纏めていくだけでよいでしょう。
各項目の記載内容については、以下の通りです。
画像はクリックすると拡大表示されます。
- 要求仕様No.:要求仕様を特定するための一意の番号を採番します。プロジェクトによっては、業務領域の識別子をもうけて、識別子+シーケンスのようにしているところもありますが、プロジェクトに合わせて自由に定義してください。
- 業務領域:業務領域もしくはシステムごとに領域を定義してください。担当者が異なったり、システムの利用が異なるなど、抱えている課題が異なるような単位で定義するとよいでしょう。
- 業務プロセス:業務領域内での大きな業務工程の定義を記載します。通常、業務プロセスごとに発生する課題・問題点は異なります。
- 課題・問題点:各業務プロセスで発生している課題・問題点を記載します。現状どのようになっていて、本来どうあるべきかという視点で考え、現状とあるべき状態の差が課題となります。
- 課題に対する対策:洗い出した課題・問題点に対して、どのようにアプローチするのか、対策を検討しその結果(案)を記載します。フィジビリティ検証や、要件定義を進める中でよりよい対策がないか検討するためのベースとなります。
- 改善効果(費用対効果):課題に対する改善対策を行った場合に見込まれる改善効果を具体的に定義します。可能であれば定量的に記載し、具体的な数値でどの程度の改善が見込めるのか記載することが望ましいです。難しい場合には、定性的に記載します。
- 業務影響度:課題・問題が業務に与える影響度を選択します。
- 優先度:基本的に対応優先度は、業務へのインパクトが高いものとなりますが、費用対効果を勘案し、[業務インパクトが高いx費用対効果の高い]が最優先での対応となります。
- 対応方針:システムでの対応か、業務改善による対応か、両方による対応、もしくは対応不可を判断します。
- 依頼者、依頼日:誰がいつ依頼した内容となるのか、これも重要な情報となるため必ず残すようにしましょう。
- 要求分類:プロジェクト発足時の当初要求なのか、新規要求、要求変更、取消を判断するための項目となります。
- 承認者、承認日:要求仕様の対応方針及び、要求分類(追加、変更、取消)について必ずお客様に承認をいただき、承認者と日付を残すようにしましょう。
2.会議体一覧テンプレートのダウンロード
資料のダウンロードおよびご利用に関しては、本サイトのコンテンツ利用規約に同意される場合のみ利用可能となります。
一般公開資料
update 2022/04/17 直接エクセルファイルをダウンロードするリンクを追加
要求仕様管理一覧のダウンロードはこちら
以下は、スプレッドシートでの表示となります。
要求仕様管理一覧のダウンロードはこちら
まとめ
また、テンプレートに対しての要望がありましたらご意見ください。 皆様の役に立つように改善していきたいと思います。
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