Salesforce(セールスフォース)の学習を始めた方やこれからSalesforceのプロジェクトに参画するために資格を習得される方が増えてきています。
セールスフォースでは、現在数多くの認定資格がありますが、まず最初に受けられるべき試験としては、認定アドミニストレーターとなります。
この試験の難易度はそれほど高くなく、基本をしっかり勉強しておけば問題なく合格できる内容です。
試験概要
- 試験は、多肢選択/複数選択方式の 60 問(制限時間は90分)
- 全体の65%以上得点で合格
- 受験資格はなく誰でも受験可能
- 受験費用:20,000円(税抜き)
公式サイトでは、認定アドミニストレーター試験について以下のように定義されています。
Salesforce 認定アドミニストレーター試験では、Salesforce CRM システム管理者を認定します。Salesforce 組織のメンテナンスや、業務要件に基づいた管理機能を実行できる能力が求められます。推奨コースなどの詳細は、必ず受験ガイドを御覧ください。
※引用元:Salesforce「資格一覧 認定資格体系(http://tandc.salesforce.com/credentials)」より
まずやること!
まずは、試験の内容や出題範囲など基本的なことを理解することが重要です。
公式サイトの受験ガイドだけは必ず目を通しておいてください。
※最新版は公式サイトの中の、Salesforce認定アドミニストレーターの中に、「受験ガイドはこちら」」のボタンが用意されているので、そこから受験ガイドのPDFをダウンロードして熟読しましょう。
重要なのが、試験範囲のところです。
特に以下の内容については、比率がそれぞれ10%以上あるため、重点的に学習すると効率がよいでしょう。
- セキュリティとアクセス
- 標準オブジェクトとカスタムオブジェクト
- 営業アプリケーションとマーケティングアプリケーション
- サービスアプリケーションとサポートアプリケーション
- データの管理
- 分析 - レポートとダッシュボード
認定アドミニストレーターの試験対策
試験対策としては、以下ような方法があります。
- Salesforceが主催する集合トレーニングに参加する(有償)
- Salesforceのオンライントレーニング(Trailheadトレイルヘッド)を学習する。
- 認定アドミニストレーター試験の過去問をひたすら繰り返しやる
- セールスフォース・ジャパン社や各種Salesforceコミュニティが開催している勉強会や資格対策のイベントに参加する。
1.Salesforceが主催する集合トレーニングに参加
有償のトレーニングとなるため、会社が費用負担していただけるような場合には、受講してみるとよいでしょう。
Salesforce 管理Ⅰ [前編](ADX201-1)/ [後編](ADX201-2)
2.Salesforceのオンライントレーニング(Trailheadトレイルヘッド)を学習する。
Salesforceの公式オンライン学習プラットフォームTrailhead(トレイルヘッド)を使った学習となりますが、認定アドミニストレーター用のTrailmix(トレイルミックス)※学習目的に合わせて、モジュールを組み合わせてパッケージ化したようなもの)を活用する対策となります。
①【Salesforce公式】認定アドミニストレーター資格 対策
受験ガイドに記載されているお勧めの学習方法として、以下が公開されています。
内容を確認すると、かなりのボリュームがあります。これだけすべてやると5万ポイント以上取得できるようです。
しかし、最初からこれを見ると挫折してしまいそうな気もします。。かなりの時間がかかりますし、Superbadge(スーパーバッジ)も含まれています。
このSuperbadgeの単元は、上級者向けの内容で、それなりに経験がある人でも苦労して取得するようなレベルの内容です。
上記理由から、今回は公式のTrailmixではなく、それ以外のものをご紹介したいと思います。
公式サイト(https://trailhead.salesforce.com/)で認定アドミニストレーターなど検索するといくつかTrailmixがありますが、今回ご紹介するのは、Trailmix「認定アドミンを目指そう!」です。
Yuka Satoh(Twitter:@Yuka_23_www)さんが作成したTrailmixですが、私はお会いしたことはありませんが、東京2020聖火ランナーやったこともあるということで、すごい経歴をお持ちのようです。
②Trailmix「認定アドミンを目指そう!」
公式のTrailmixのURLはこちらになります。
Trailmix「認定アドミンを目指そう!」
https://trailhead.salesforce.com/ja/users/yukasatoh/trailmixes/administrator
認定アドミニストレーター試験だけではなく、実践で使えるようになるためにも最低限理解しておくべきSalesforceの基礎が詰まっています。
まずは、これらの内容をしっかり学習しておきましょう。
3.認定アドミニストレーター試験の過去問
Salesforce(https://developer.salesforce.com/)が公式的に公開している認定アドミニストレーター試験の過去問があります。
@takaakimoさんがTwitterで広報活動されてますね。
【拡散希望!】#Salesforce 認定アドミニストレーター試験の過去問30問が公式的に公開されていることはご存じでしょうか?
認定アドミニストレーター試験受験に興味ある人はぜひ↓の問題にチャレンジしよう!(内容は英語です)#認定アドミニストレーターhttps://t.co/h4EqkYJKPz— TAKAAKI (@takaaki_mo) November 4, 2021
この過去問は、30問しかなく、また英語のため、内容の理解が難しいところもあるかもしれません。
認定アドミニストレーター試験の過去問題集は、公式以外にも提供されているサイトがあるようですが、以前過去問の流出がSalesforce社として問題となっていたこともあるようですので、ここでのご紹介は控えさせていただきます。
4.Salesforce関連のコミュニティに参加
Salesforceでは、Trailblazer(トレイルブレイザー)と呼ばれる方々がいらっしゃいます。
トレイルブレイザーは、以下公式サイトでは以下のように定義されています。
Salesforceでは、企業のデジタルトランスフォーメーションを支え、革新に挑戦する人々を「Trailblazer(トレイルブレイザー:先駆者)」と呼び、先駆者たちの知見をご紹介したり、アイディアが交流する場を設けていきたいと思います。
※引用元:「Salesforce公式Blog(Trailblazer ってなんだ?)」
このように、Trailblazerの方々が、主体的に知見やアイディアなど交流する場やSalesforceの機能や資格を学習するためのコミュニティが数多く存在しています。
コミュニティグループは、以下公式サイトで確認していただくことができます。
公式サイト:https://www.trailblazers.jp/community-group
もちろん上記以外にも、非公式のグループなど数多く存在します。Twitterなどで、#Salesforceタグを使って検索するとよいでしょう。
まとめ
基本的に、認定アドミニストレーター試験は、基礎をしっかり学習していれば、合格できる試験となっていますので、独学で取得されている方も数多くいます。まずは、オンラインのTrailhead(トレイルヘッド)での学習をメインに、実際に自分でSalesforceの機能を動かしてみるというのがよいでしょう。
トレイルヘッドの始め方は、こちらの記事でご紹介しています。
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参考Trailhead(トレイルヘッド)の始め方
Trailhead(トレイルヘッド)を始めよう Trailheadを始めるには以下の手順でアカウントを作成してください。 アカウントの作成方法は複数ありますが、今回はDeveloper Edition ...
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また、セールスフォースの基礎を本サイトで学習したい方は、以下の記事を参考にしてください。
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参考セールスフォースの基礎Ⅰ(1)クラウドの基礎~アーキテクチャ
今回からCreative Content Lab Tokyo(クリエイティブコンテンツラボトウキョウ)が主催しているセールスフォースのトレーニングコースとほぼ同様の講義内容を記事として公開していきます ...
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