本記事では、Creative Content Lab Tokyo(クリエイティブコンテンツラボトウキョウ)が作成したプロジェクト計画書のテンプレートをご提供しております。
テンプレートの利用方法に関する記事もありますので、併せてご利用ください。
1.プロジェクト計画書のサンプルイメージ
パワーポイントで作成したプロジェクト計画書のサンプルイメージをいくつかご紹介させていただきます。
まずは表示ですが、画像を背景にしたデザインのものを利用してます。
基本的にはパワーポイントのデザインのベースはご自身の所属する会社のテンプレートかお客様のテンプレートを利用することが多いと思います。
そのため、本サイトでご提供している資料をプロジェクトでご利用される場合には、デザインを指定のものに変更してご利用ください。
プロジェクト計画書の目次
計画書の目次については、中規模程度のプロジェクトを想定した目次となっているため、小規模の場合はもう少し簡素化し、大規模の場合は、不足している計画事項を追加するなど検討してからご利用ください。
【プロジェクト計画書(章立て)】参考
表紙
改訂履歴
本書の構成
目次
- プロジェクト概要
- プロジェクトの目的とゴール
- システムの位置づけ
- プロジェクトスコープ
- 要求機能概要
- システム構成(全体像)
- ネットワーク構成(全体像)
- プロジェクトの全体計画
- プロジェクト目標と評価指標(任意)
- 各工程の考え方と作業計画
- 各工程の開始/終了クライテリア
- マスタスケジュールとマイルストーン
- 体制と役割
- 成果物/納品物
- 品質計画
- 工程別品質要素・品質水準
- レビュー計画
- テスト計画
- コミュニケーション計画
- 会議体
- コミュニケーションルール
- 課題管理・報告
- 品質管理・報告
- コスト管理・報告
- 進捗管理
- 仕様管理(変更管理)
- セキュリティ管理
- 情報の取り扱いに関して
- 知的財産権計画
- リスク分析結果と対応方針
- 標準化計画
- 作業方針書・規約類
- 文書管理ルール
- 添付資料(Appendix)
- 納品物テンプレート
- 用語集
本書の構成
計画書の構成を記載しますが、計画書(本書)と合わせて、別紙の補足資料など全体の構成がわかるように図示するとよいでしょう。
プロジェクト概要
背景(例)
現在、〇〇部門の営業支援業務において、各職員が担当するお客さまの情報を職員自身が独自の方法で管理しているため、お客様の情報が散在しており、必要な時に必要な情報が集まらない。
またお客様との接点も基本的に担当職員のみとなるため、お客様の状況がわからず、職員が辞めてしまうと、お客様とのこれまでのやり取りや状況が確認できなくなっている。
このような状況を改善するため、業務の在り方を含め、顧客管理システムを導入し、これらの課題を解決するために本プロジェクトの立ち上げとなった。
導入の目的(例)
①顧客情報の一元化を実現
顧客情報システムの導入により、顧客情報を一元化することにより、全職員が全てのお客様情報に即時にアクセスできるようにする。
②システム導入による作業の効率化
現在、各部署の担当者がExcelを使って手動で行っているデータ入力や集計作業について、システム化する
ことにより、作業時間の効率化と作業ミスの低減を目指す。
プロジェクトスコープ
プロジェクトのスコープでは、システム構築範囲や、各工程で実施する作業は何かを明確に定義しておきましょう。
提案時の契約内容に沿って、決まった範囲の内容をベースに資料を作成すればよいでしょう。
参考
・システム構成図の(ポンチ絵)などで範囲を指定
・作業工程を表現して、そのうちのどの工程が対象となるか明示
・実現する要求機能が明確になっている場合は、それらを提示
※契約で請け負う範囲(作業内容と責任)の明確化が目的
マスタスケジュールとマイルストーン
新システムの稼働時期(目標)はRFPで提示されていることも多く、契約前に決まっていることがほとんどだと思います。
カットオーバー(本番運用開始)時期が決まっていてそれが変更不可の場合、カットオーバーに合わせて各工程の期間を定義していく必要があります。
ここで気を付けるべきは、各工程の比率が一般的な開発プロジェクトの比率と大きくかけ離れていないかをチェックしておきましょう。
例えば、要件定義で4か月かけて実施するのに、設計・開発が2か月となっているなど。
プロジェクト概要
プロジェクト概要では、各工程(フェーズ)で、どのような作業を実施するのか全体像を示します。
現状調査・分析
・現状業務プロセス分析
・課題の抽出
システム要件定義
・要求機能についての詳細内容をヒアリング
・要求内容に基づきプロトタイプを作成
・実運用を想定し、プロトタイプを使った機能検証(要件を満たせるか)を実施
設計・開発・テスト
・設計:機能要件/非機能要件に対する設計を実施
※Salesforce標準機能に関しては、設計書ではなく設定定義書を作成、アドオン開発部分について設計書を作成
・開発:設計書に基づきアドオン機能の開発を実施、開発機能に関しての単体テストを実施
・総合テスト:結合テスト仕様書を作成の上、テストを実施する。実施対象は、機能間の結合、外部システム(データ連携)との結合を検証を実施
・Salesforce機能(権限設定、ワークフロー、承認プロセスなど)も検証を実施
本番稼働準備
・受入れテスト(UAT):ユーザ様にて実際にシステムを使っていただき機能検証を実施(弊社は、テスト実施をサポート)
・教育(トレーニング):システムの操作マニュアルを用意し、ハンズオン形式でトレーニングを実施
・移行準備:データ移行の準備やシステム移行(切替)のための準備作業を実施
・定着化支援:新システムの定着化を支援し、ユーザの問合せや運用に合わせた軽微な改修など行います
コミュニケーション計画
コミュニケーション計画では、利用するコミュニケーション管理ツールの利用方法だけではなく、上記のように報告ルートを明確に提示するようにしましょう。
また、課題管理では、だれが起票するのか、承認はだれが実施するのか、クローズするための条件はどうなっているかなども重要となります。
計画の段階では粗い粒度で作成しておき、運用しながら改善していきましょう。
品質管理
品質管理に関する管理方法や計画を記載
参考
不良率が高い場合は、当然品質が高いとは評価されませんが、同様にいくら不良率が低くてもコストをかけすぎている場合は、品質が良いとは評価されません。そのため不良率とコストのバランスが非常に重要となります。少ないコストで以下に品質をあげるかが求められます。
品質は上記の通り、コストとの兼ね合いでどこまで品質を高めるのか。具体的な指標を提示し、お客さまと合意しておくことをお勧めします。
2.プロジェクト計画書テンプレートの利用方法
本テンプレートを使った、プロジェクト計画書の作成方法については、以下の記事で説明しています。
まずは、プロジェクト計画書で記載するべき事項についての解説を読んで理解したうえでテンプレートをご利用いただくことをお勧めします。
-
プロジェクト計画1プロジェクト計画書の作成(1)
今回の記事は、プロジェクトの計画策定がテーマとなります。 営業の提案が採用されると、その後正式に契約となりますが、契約締結後(もしくはもう少し事前に)プロジェクト開始のための準備を始める必要があります ...
続きを見る
3.プロジェクト計画書のダウンロード
資料のダウンロードおよびご利用に関しては、本サイトのコンテンツ利用規約に同意される場合のみ利用可能となります。
一般公開資料
update 2022/04/17 直接PPTファイルをダウンロードするリンクを追加
プロジェクト計画書(PPT版)はこちら
以下は、スプレッドシートでの表示となります。
プロジェクト計画書(PPT版)はこちら
★ワイド版(16:9)
update 2022/04/17 直接PPTファイルをダウンロードするリンクを追加
プロジェクト計画書(PPT版)はこちら
以下は、スプレッドシートでの表示となります。
プロジェクト計画書(PPT版)はこちら
まとめ
皆様の役に立つように改善していきたいと思います。
テンプレート関連の記事